真夏のスポーツ写真撮影、失敗しないための7つのコツ
こんにちは、SPOBOOK担当の李です。

7月に入り、本格的な暑さがやってきました。スポーツの試合や大会が増えるこの季節は、カメラマンにとっても活躍の機会が多い時期ですね。ただ、真夏の撮影は想像以上に難しいとも言われています。いい写真を残すには、夏のスポーツ写真撮影におけるテクニックも大切ですが、その前に、カメラマンご自身の暑さ対策をしっかりすることが重要だと感じます。
今回の記事では、暑さ対策のポイントと、暑さに負けない撮影のコツを分かりやすくご紹介します。ぜひ参考にして、最高の夏の思い出を残してください。
1. 撮影のコツの前に「暑さ対策」
猛暑の中での撮影では、暑さによって集中力や判断力が落ちたり、機材が熱を持って故障につながったりすることもあります。 どんなに腕があっても、環境に耐えられなければシャッターチャンスは逃してしまう可能性がありますので、まずは自分自身と機材を守る準備のための「暑さ対策」が大切です。
夏の撮影に
欠かせないアイテム
- 💧 水分補給グッズ👉凍らせたスポーツドリンクや塩タブレットで、熱中症を防ぎましょう。
- 🌬️
冷却アイテム👉ミニ扇風機や冷感タオルで体を冷やし、体感温度を下げて快適にしましょう。 - 🧢
帽子・サングラス👉頭や目を守りながら、撮影時の視界も確保できます。ただし、反射には注意してください。 - 🛡️
機材の暑さ対策👉遮熱シートや日よけカバーを使って、カメラの過熱を防ぎましょう。
屋外撮影時
特別注意ポイント
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こまめに休憩を取る👉撮影の合間に日陰で休み、体力と集中力を回復させます。 - ✅
無理な体勢を避ける👉炎天下での長時間の撮影は、姿勢の崩れが疲労を倍増させます。 - ✅
日焼け対策を忘れずに👉日焼けは体力を奪う原因にも。日焼け止めなどで肌を守りましょう。 - ✅
緊急時に備えておく👉会場の緊急連絡先など重要情報もあらかじめ確認しておくと安心です。
2. 炎天下でおすすめの7つの撮影コツ
強い日差し、反射、湿度など、夏ならではの環境に対応することで、写真の仕上がりが大きく変わります。 ここでは、暑さの中でも質の高い一枚を残すための7つのコツをご紹介します。
❶光の向きを味方にする
時間帯によって太陽の位置は変わります。 午前中は逆光気味にしてドラマチックな雰囲気を、午後は順光で選手の表情を明るく見せるなど、光の使い方で写真の印象が大きく変わります。
❷地面からの照り返しに注意
人工芝や白線は、強烈に太陽光を反射します。
白飛びやフレア(レンズ内反射)を防ぐために、カメラの角度や立ち位置をこまめに調整しましょう。
⚠️反射光で露出オーバーに!
➌湿気ともやへの対策を忘れずに
朝夕の撮影では、気温差や湿度でレンズが曇ることがあります。
カメラを急に外気にさらさず、現場の空気に慣らしてから撮影に入るのがおすすめです。
🌫️ ブロアとクロスがおすすめ!
❹焦点距離を柔軟に切り替える
夏の試合は、屋外で距離のある場面や広がりのある構図が多くなります。 広角レンズでは青空や全体の空気感を、望遠レンズでは選手の表情や勝負の瞬間をしっかり切り取れます。 強い日差しや広いグラウンドなど、夏ならではの環境に応じてレンズを切り替えると、写真の表現力が一段と広がります。
❺「夏らしさ」を写真に映し込む
ただプレーを撮るだけでなく、夏の記憶を呼び起こす要素を構図に意識的に取り入れてみましょう。 例えば:
- ⛅青い空と雲
- 💦滴る汗の輝き
- 🌞揺れる地面の陽炎(かげろう)
- 🏃鮮明に伸びる選手の影
❻現像で明暗バランスを整える
夏の強い日差しのもとで撮影した写真は、コントラストが強くなりすぎる傾向があります。 現像時には、肌の色が不自然にならないよう注意しながら、「空の青さ」とのバランスも意識して調整しましょう。
❼プレーだけでなく空気も撮る
スポーツ写真の魅力は、動きの中だけにあるとは限りません。 試合の前後、ベンチの様子、応援の風景など、「その場の空気感」を残す一枚が、見る人の心に強く残ります。
- 🤝暑さに耐えながら声を掛け合うベンチの姿
- 🥤試合の合間に見せる自然な表情やしぐさ
- 📣炎天下の中で声援を送る家族や仲間たち
- 😌緊張・興奮など、感情のこもった瞬間
夏のスポーツシーンは、汗、光、声援…すべてが熱く、かけがえのない瞬間の連続です。その一瞬を逃さず、美しく残すためには、しっかりとした暑さ対策と、夏ならではの工夫が欠かせません。
今回ご紹介した準備と撮影のコツを参考に、ぜひこの夏の最高の思い出を残してみてください。SPOBOOKは、皆さんの思いを形に残すことにサポートさせていただき、これからも続けていきます。